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INTERVIEW

私の人生にとって、仕事が一番ではないと気がついた

田中 倫子 / 

トリップベースのコミュニティマネージャーとして、リバティシップにジョインされた田中さん。東京での充実したキャリアに区切りをつけ、宮崎での暮らしを選択された理由とは何だったのでしょうか?

これまでのキャリアや気持ちの変遷を含め、お話をうかがいました。

ートリップベースのコミュニティマネージャーとしてジョインされたそうですが、まずはこれまでのキャリアや、宮崎を訪れたきっかけからお聞かせください。

田中:宮崎をはじめて訪れたのは2009年なので、12年前になります。当時はネット広告代理店に勤めながら、東京で働いていました。

2009年に宮崎でオフィスを立ち上げるタイミングがあったのですが、ちょうどその前年(2008年)にサーフィンに出会い、すっかりその魅力にハマっていました。宮崎といえばサーフィンの聖地ですし、ぜひ一度体感したいと思い、自分から宮崎オフィスへの転勤を志願しました。

ーサーフィンが大きな動機となった訳ですね。宮崎にはそのまま定住されたのですか?

田中:宮崎では3年間勤務したあと、東京に戻ってSNSの部署に配属されました。2012年というと、FacebookをはじめとしたSNSが爆発的な人気を博し、業界でもSNS広告が盛り上がりを見せた時期です。その最前線で働かせていただいたのですが、本当に刺激的で、充実した毎日を過ごすことができました。

ーとても充実したキャリアを過ごされていたようですが、その後ネット広告代理店を退職して宮崎へ戻ってこられたそうですね。理由をうかがえますか?

田中:東京で充実したキャリアを送る一方で、SNSを開いては宮崎の情報をチェックしていました。サーフィン仲間の動向や、その日の波の状態まで、毎日のようにチェックするのが習慣になっていました。

東京に戻ってからは本当に刺激的なキャリアを過ごしていましたが、サーフィンをする時間が激減してしまいました。休日に近くの海を訪れても、どうしても宮崎の素晴らしい環境を思い出してしまう。次第にSNSを開くたびに、宮崎の仲間が羨ましいという感情を通り越して、妬ましいと思うようになっていました(笑)

そのときに、私の人生にとって、仕事が一番ではないと気がつきました。このまま葛藤を抱えていても、心が満たさらないと考え、思い切ってネット広告代理店を退職し、宮崎へ移住しました。現在は、完全リモートワークの企業で働いています。

ーリバティシップは副業でジョインされていますが、現在はどのくらいお仕事をされているのですか?

田中:現在は月に20時間程度お仕事をしています。コミュニティマネージャーとして、青島のTRIP BASEを拠点に、お手伝いをしています。朝は必ず海に入って、その後に業務を行うといった日々で、本当に満たされた日々ですね。

ーそれだけ、田中さんにとってサーフィンが占めるウェイトが大きかったということですね。さて、今後リバティシップではどのようなことに取り組んでいきたいとお考えですか?

田中:まずはコミュニティマネージャーとして、法人契約を含めTRIP BASEの利用者を増やすことを目指していきたいと思います。リバティシップではさまざまなプロジェクトが進行していますが、このオフィス単体でも収益化できるようにすることからスタートしたいですね。

それから、TRIP BASEはとても魅力的で、面白いことができる・仕掛けられる場所だと思っています。県外から訪れる人には、一期一会ではないですがここでの出会いや体験を楽しんでもらいたい。

それだけに留まらず、イベントやコミュニティを築くことで、繋がりを創造することができれば、面白い展開が生まれるのではないかと考えています。

ーコロナ禍の影響で、なかなか思うようなアプローチができない中でしたが、これから状況が変わることで新しいアクションが期待できそうですね。

田中:おっしゃる通りで、コロナ禍でターゲットとなるお客さんを集めることが、はばかられる状況が続いていました。ですが、次第に社会の状況も変化し、縛りがなくなってくれば、積極的な営業活動ができると期待しています。

それから、私個人としても、この場所で新たな出会いやネットワークを築いていきながら、新しいことに挑戦していきたいですね。

人生において何を重視し、どこにウェイトを置くのかはそれぞれ違っています。サーフィンをきっかけに宮崎を知り、東京での充実した仕事の日々を過ごしたからこそ、やはりサーフィンのある地を選びたいと決断した。

とはいえ、田中さんがそうであったように、行動を起こし実際に経験することは、自分の心の満たし方を教えてくれる貴重な判断材料となってくれます。田中さんの心満たされる現在の日々は、行動の先に得られたものと言えるかもしれません。

Author. 田中 倫子 /