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INTERVIEW

海外でバリスタ経験を積んで、コーヒー文化を広めたい

靜勢里奈 / 

Libertyshipが運営するカフェ『uminoie』のコミュニティマネージャーを務める靜勢(しずせ)さん。

学生時代をダンスと共に歩み、留学先のアメリカでの出会いが人生の大きな転機になったと言います。今回は靜勢さんの歩んできたこれまでのキャリアと、宮崎へ移住したきっかけについてお話を伺いました。

ー現在の業務内容から聞かせてください

靜勢:現在はAOSHIMA BEACH PARK内にある、カフェ『uminoie』のコミュニティマネージャーとして働いています。店長としてメニューの構成や集客イベントの企画、SNSの運営やスタッフの接客、オペレーション教育などを担当しています。

リバティシップでは2021年12月から業務委託として、2022年3月からは契約社員として働いています。

ーこれまでのキャリアを教えていただけますか?

靜勢:東京で中学生まで過ごした後、本格的にダンスの道を極めたいと考え、親元を離れて関西の高校へ進学しました。高校では世界大会での優勝を目指して毎日ダンス漬けの日々を過ごしました。高校2年生では全国大会で優勝し、日本代表としてアメリカで開催された世界大会で優勝することができました。

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高校を卒業後もダンスに関わっていたいと考え、専門学校に通いながら高校のダンス部のコーチを勤めていました。自分でもダンスイベントに出演したり、コンテストに参加したりと、ダンス漬けの毎日を過ごしていましたね。

一方で、大会やコンテストばかりを追い求める日々に、次第に閉塞感を抱くようになりました。純粋にダンスを楽しめていない自分がいるなと。そこで、ずっとダンスを師事している方に相談したところ「アメリカでダンスをしてこい」とダンス留学を勧められました。その一言に背中を押されて、アメリカへダンス留学をしました。

アメリカでは純粋に「ダンスを楽しむ」「音を楽しむ」ことを思い出すことができました。

ーアメリカではダンスの喜びだけでなく、大きな出会いがあったと聞きました

靜勢:アメリカ留学中は毎朝カフェに通うのが日課だったのですが、いつの間にかお店でバリスタと話をする時間や、働き方そのものが素敵だと感じるようになりました。その経験が心に深く刺さり、アメリカから帰国する飛行機の中で「バリスタになろう」と決意しました。空港に降り立ってすぐにスターバックスジャパンに電話し、働き始めることにしました。

その後、再度アメリカで働く機会がありそのまま移住しようと計画していたのですが、コロナ禍で帰国を余儀なくされました。帰国後にどうしようか迷っていたのですが、高校を卒業後にアルバイトをしていた大阪のカフェが、新たに店舗をオープンすることになりました。そのタイミングで「働いてみないか」と声をかけていただき、店舗の運営やプロデュースに携わりました。

ー宮崎へ移住したきっかけを教えてください

靜勢:大阪のカフェで働いていた時は、並行して日本中を旅していました。特に気に入ったのが南国の雰囲気です。「いつかは海辺で暮らしながら、そこでカフェをオープンしたい」と考え、沖縄への移住を計画していました。

そんな時期に出会ったのが宮崎です。そこで暮らす人々や自然の美しさにすっかり魅了され、頻繁に訪れるうちに出会う人達の温かさに惹かれるものを感じました。そんな時に、たまたま訪れたカフェの店員さんとの話の中で、リバティシップの存在を知りました。その後、直接リバティシップの方とお話しする機会があり、業務委託としてお仕事をすることになりました。

ー靜勢さんのお話を伺っていると、とてもバイタリティがある方だと感じるのですが、ご自身ではどのように受け止めていますか?

靜勢:周りからはバイタリティがあると言われることが多いのですが、私自身は特別バイタリティが強いタイプだとは思っていないですね。学生時代からダンスに夢中だったこともあって、「日々、自分が成長できているか」を大切にしてきました。

ただ、上を目指せば目指すほど「できたこと」を数えることが難しくなってくる。すると、「もっとチャレンジしなければ」「もっと頑張らなければ」というマインドが育っていきます。もしかしたら、そうしたサイクルを過ごすことが当たり前になってきて、周りからするとバイタリティがあるように映るのかもしれませんね。

その視点で言えば、リバティシップのメンバーの方々は楽しそうに働く姿や仕事に取り組む姿勢など、本当に学ぶことが多いので刺激になっています。普通では出会えない魅力あるメンバーが多いので、自分もそこに引っ張られて頑張ることができます。日々の成長を目指せる環境だと感じています。

ー最後に、これからの目標や展望があれば聞かせてください

靜勢:リバティシップでの業務にしっかり取り組むことは大前提ですが、個人としてはコーヒーの文化をもっと広げていきたいと考えています。いつかは海外でのバリスタ経験を積んで、私がアメリカで体験したような、日常にコーヒーが息づくような文化を広げていきたいですね。

例えば、リバティシップのTRIP BASEを起点に、美味しいコーヒーを楽しめる場所を増やすといったアイデアも面白そうです。働くメンバーは、各地のTRIP BASEを行き来しながら、まさに“旅するように”仕事ができたら素敵ですね。

“旅するように働く”というLibertyshipのビジョンと、靜勢さんのこれまでのキャリアは実に親和性が高いように映ります。Libertyshipとの出会いが、宮崎への“旅”がきっかけだったというエピソードも不思議な縁を感じます。

一方で靜勢さんが「日々、自分が成長できているか」を大切にしていると話したように、自らチャレンジを繰り返し、歩みを続けてきたからこそ、新しい道を切り拓くことができたと言えます。そう考えれば、Libertyshipとの出会いは必然だったと言えるかもしれません。

Author. 靜勢里奈 /