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INTERVIEW

創業者のすぐ近くで刺激的な時間を。苦しくも貴重な経験

稲田郎 / 

2022年11月にリバティシップに入社した稲田さん。40代半ばにして前職での15年のキャリアを捨て、ベンチャー企業への転職を決めました。決断の背景にはどんな想いがあったのでしょうか。お話を伺いました。

ーまずはこれまでのキャリアから聞かせてください

稲田:宮崎県で生まれ、高校を卒業後に大阪のアパレル企業へ就職しました。そこで販売職として働いていたのですが、20代後半に営業職に転職。その後31歳で宮崎へUターンして、大手企業の営業職として15年勤務しました。

ー前職では15年勤務し役職も担っていたようですが、40代の半ばにして転職を決断したのはなぜですか

稲田:前職では課長職にも就いて、業務も滞りなくこなしていました。その一方で、他の企業で同等職の方と比べると、社会人としてのスキルに差を感じる場面がありました。「自分のスキルは自社以外では通用しないのでは」という漠然とした不安を感じていました。40代の半ばを迎え、「このまま退職まで勤めたとして自分に残るものはあるのか」と考えたときに、一度厳しい環境に身を置くことで、自らのスキルアップや成長を目指そうと考えました。それが転職を決断したきっかけです。

ー転職先としてリバティシップを選んだ理由はなぜですか

稲田:前職での営業で訪問したのがきっかけだったのですが、まずリバティシップのカルチャーに惹かれたのが大きかったです。私はサーフィンや音楽、アウトドアなどが趣味で、ONE SAUNAをはじめリバティシップの事業は自分が興味を持つ分野と親和性が高いと感じました。

それから柔軟な働き方やテクノロジーを活用した業務進行など、時代の先を行くような環境も魅力的でした。前職は企業の歴史が長くトラディショナルな文化が強かったので、その対極的な環境に身を置けば自然とスキルアップや成長につながると考えました。

ー実際に入社してみて印象はいかがでしたか

稲田:入社前から「しんどいだろうな」と想像していたのですが、思っている以上に苦労が多かったですね。業務を進めるスピード感が早いですし、これまでとは違った頭の使い方を求められます。前職であればOJTがあって、規則やマニュアルがあって、といった具合に業務が型にはめられていました。しかしリバティシップではそうした型がほぼゼロの状態です。会社が用意してくれるのではなく、個人がゼロイチで物事に取り組んでいかなければなりません。お客様に合わせて柔軟に対応する能力や、提案するアイデア力など多彩なスキルが要求されます。責任の比重も大きくなりますし、今でも学ぶことばかりです。

ただ入社してからの日々を振り返ってみると、着実にスキルアップや成長を続けられていると感じています。こうした苦しい環境を求めていたので、自分にとってはポジティブな日々です。

ーではこれからの展望について聞かせてください

稲田:現在はONE SAUNAの営業や販売を担当しているのですが、まずは安定して売上や利益を上げられるように持っていきたいです。バレルサウナの中でもONE SAUNAというブランドの立ち位置は市場でもだいぶ浸透してきたと思っています。私たちのブランドは、ただサウナを楽しむ「モノ」としての価値だけでなく、世界観や空間といった体験型の「コト」まで提案できるのが強みだと考えています。その強みをもっと多くの方々に知っていただき、実際に肌で感じてもらいたいですね。

ー個人としての展望はいかがですか

稲田:ONE SAUNAをしっかりアピールして結果が出せるようになれば、自分の営業力もかなりアップしていると思います。そうなれば大きな自信にもなりますし、個人でも次のステップに進んでいける。新しいアイデアを創造したり、新規事業を提案したりと、可能性が広がってきます。そのためにも、今は修行の時期と考えて目の前の業務にコツコツと取り組んでいきたいです。

ー最後に、リバティシップという会社をどんな人におすすめしたいですか

稲田:リバティシップはなんでも制限がなく、新しいことややりたいことにトライできる環境です。自分の夢や希望を形にするチャンスがあります。成し遂げたい野心や想いがある人にはすばらしい環境ではないでしょうか。

リバティシップで一緒に働くメンバーは高いスキルを持っています。そこに適応しようと努力すれば、おのずと実力が付いてきます。それから、ベンチャー企業を起ち上げた創業者のすぐ近くで仕事をできる経験は、刺激的で贅沢な時間だと感じています。確かにしんどい場面、苦しい場面はありますが、その繰り返しが成長へのステップです。今の自分を成長させたい、一皮むけたいと願っている人には、ぜひおすすめしたいです。

リバティシップでの日々を想像していたよりも大変だったと語る稲田さん。しかしその言葉に悲壮感はなく、むしろ高いハードルや課題へ挑む日々への充足感が伝わってきました。

スポーツの世界では自分の限界値よりやや高い強度の負荷を与えることが、パフォーマンス向上につながると知られています。これはビジネスパーソンにとっても同じ。今の自分のスキルを上げるためにあえて厳しい環境に飛び込んだ稲田さんの決断は、大きな実りをもたらしてくれるはずです。

Author. 稲田郎 /