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INTERVIEW

青島ビルドアッププロジェクトは集大成。そして、これからに繋がる場所

2019年の創業から4年が経ったリバティシップ。EC向けのPM(プロジェクトマネジメント)からスタートした同社は、この4年間でどのように変化してきたのでしょうか。今回は代表の揚松さんに、リバティシップのこれまでとこれからについてお話を伺いました。

ー創業から4年が経ちましたが、当初描いていたイメージと現在を比較してどのように感じていますか?

揚松:創業当初からふり返ると、「まったく想像していなかった状態にたどり着いた」というのが率直な気持ちです。当初はPMを中心に、プロフェッショナルな仲間とプロフェッショナルな仕事に取り組んでいこうと考えていました。

それが自分たちが事業主になって取り組んでいくとは思っていなかったですし、さらに飲食店やキャンプ場の運営をするとはまったく想像していませんでした。良い意味で想像できないことが毎日起こり、チャンスをいただいたものに対してチャレンジできている現状は、結果として、とてもエキサイティングな4年間だったと思っています。

ー想像していなかった状態にたどり着いたのは、何かターニングポイントがあったのか、それとも自然な流れだったのかどちらだと感じていますか?

揚松:両方の側面があったと思っていて、一つはハミダシ学園を通じて宮原さんと一緒に事業に取り組むようになったこと。もう一つはリバティシップのメンバーの数が増え、事業をスケールさせていく必要があったことです。とくに後者はメンバーのスキルアップの場を作り出すためや、報酬を上げていくというためには避けては通れない部分で、そこは一人で始めた頃とはまったく違う状況になっていると思っています。

ー集まってきた人や縁に対して、柔軟に変化してきた先に、現在があるといったイメージでしょうか?

揚松:この4年間であらためて感じたのは事業は「人」が作るということ。自分がやりたいことがあっても、できる人がいないとできないわけで。逆にできる人がいれば、こんなにチャレンジできる領域が広がるのかと感じていて、会社にとって「人」が重要な存在であることにあらためて気付けた4年間でした。

ーこの4年間でもっとも大きな成果は何だったと思いますか?

揚松:ONE SAUNAが一番の成果だったと思っています。それまではPMでクライアントワークをメインに、お客様の会社や事業をグロースさせることがメインでしたが、ONE SAUNAでは、自分たちが実際に事業者になり、年間数億円のビジネスに成長させられたのは本当に良い経験だったと感じています。

実際に事業者側のリアルな苦労を知ることができました。その経験はPMにも生かされていて、ただお客様のECサイトを支援するだけにとどまらず、「会社として今のフェーズは何をすべきなのか」といった、より経営者側に喰い込んでいけるような目線で取り組めるようになったのは、個人的な成長として感じています。

ーこれからのリバティシップを見据えると、キーワードとなってくるのは青島だと思うのですがいかがですか?

揚松:2023年4月に宮崎交通さんと業務提携させていただいて、青島の「こどものくにビルドアッププロジェクト」に取り組んでいます。このエリアの再開発プロジェクトは、青島ビーチパークから始まって、青島ビーチビレッジへつながり、段々とエリアが広がってきています。現在の「こどものくにビルドアッププロジェクト」は一つの集大成だと思っていて、東京ドーム3.5個分ぐらいの広い土地を新しく作っていく、構築していくというプロジェクトに携わらせていただいているのは、リバティシップとしてもとてもチャレンジングなことです。

この青島のプロジェクトは、最初に構想がスタートしてから10年が経ち、やっとひとつに繋がってきました。だからこそ、これをしっかり形にして価値あるものを築いていきたいなと。こどものくには昭和14年に開園してから、最盛期には年間約165万人が来園していた施設です。しかし時の流れとともに、かつての賑わいは失われてしまいました。そういった施設を10~15年かけて再生し価値ある場所にしていく、そのプロジェクトのど真ん中にリバティシップとして取り組んでいけるのはとてもありがたいことです。

同時に、地方では青島やこどものくにのように再開発やビルドアップが必要な事例が増えてくると思います。そうしたエリアやプロジェクトに対して、リバティシップのノウハウや経験を共有し、お手伝いできる領域を増やしていければと考えています。

ー青島のプロジェクトをモデルケースにできれば、今後リバティシップとしても新たな事業の軸が増えていくのではないでしょうか?

揚松:全国各地でそういったプロジェクトに関われるのは、会社が掲げている「旅するように働く」「好きな場所で、好きな仲間と、好きな仕事を」といったビジョンとも親和性が高いと思っています。

Webを中心としてオンラインの領域からスタートし、オフラインの事業や自分たちが事業主になるなど、さまざまな面でバランスが整ってきたと感じています。それぞれの領域で得たノウハウや知見を生かしながら、これからもお客様といっしょに成長していけるよう歩みを進めていきたいです。

オンラインでの領域からスタートしたリバティシップは、4年の月日でONE SAUNAの事業やAOSHIMA BEACH PARKの運営を経て、オフラインの領域でも新たな価値を生み出し続けています。

揚松さんが「集大成」と表現したように、こどものくにビルドアッププロジェクトはこれまでリバティシップがオンライン・オフラインの両面で積み上げてきたノウハウや知見を存分に発揮する機会となります。この4年間で大きな成長を遂げたリバティシップ。次の4年間はどんな価値を生み出し続けるのか、プロジェクトの進捗とあわせて楽しみでなりません。

Author. 揚松 晴也 /