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INTERVIEW

副業は企業の柔軟性を高め、社員の可能性を高める

金田麻琴 / 

今回インタビューをお願いした金田さんは、リバティシップのパートナーとして副業という形で案件に取り組んでいます。

本業を持ちながら個人のスキルやリソースを活用して副業に取り組む働き方は増えていますが、その魅力やメリットはどこにあるのでしょうか?

本業以外の場所で繋がりを築けるのは魅力的

ー金田さんは現在、本業を持ちながらリバティシップのパートナーとしてお仕事をご一緒していると伺いました。現在の仕事のスタイルはどのような感じなのでしょうか?

金田:日中は基本的に本業の仕事をしています。リバティシップの案件は、本業が終わった後や土日の個人の時間を利用して、副業というスタイルで取り組んでいます。

ー月にお仕事される案件はどれくらいの本数になるのでしょうか?

金田:依頼されるボリュームにもよりますが、基本的には月1本を目安にしています。

どうしても副業となると空き時間に詰め込んでしまいがちですが、それでは本業が疎かになってしまいます。もちろん副業の質の部分にも影響が出てしまう。このあたりのバランスは、仕事全体の質や生活のペースを乱さないためにも、重要視している部分です。

ーたしかに、副業という働き方を取り入れるなら、そうしたバランスをきちんと意識することが大切になってきますね。

では、本業をしながら副業に取り組むメリットはどこにあると感じていらっしゃいますか?

金田:知識や経験はもちろんですが、本業以外の繋がりを得られることは、大きなメリットだと感じています。現在本業では大分県を拠点に全国規模でお仕事をしているのですが、副業では宮崎で活動している方との繋がりを意識して案件を選んでいます。

宮崎は自分が生まれ育った地元です。副業を通じて宮崎の方との新しい繋がりや、これまでの関係性をより強くすることができるのは、副業のメリットだと感じています。本業の仕事以外の場所で繋がりを築けるのは魅力的ですね。

それから、本業だけでは気付けなかった選択肢や、物事を捉える視野の幅が広がっていきました。そこから得られた刺激が、自分の未来に新たな方向性を提示してくれる。例えば、宮崎での起業やサービスの提供など、これまで自分の中になかったアイデアが育まれていきました。そうした過程で、未来を模索できるという点は副業に取り組むメリットではないでしょうか。

ー本業へのフィードバックはいかがですか?

金田:その部分もメリットの1つですね。例えば、社内で蓄積されていないナレッジを、副業を通して得られた個人のナレッジで補うことができます。もちろん、そうしたスキルを体系化して還元していくことも可能です。仕事の効率を高めるスキルが身に付けられるのは、大きなメリットですね。

企業と従業員の双方にとって利益があるスタイルを選ぶ

ーここまでのお話を伺っていると、個人が副業に取り組むことのメリットは多いように感じました。では視点を少し変えて、企業が副業を解禁することについてはいかがでしょうか?

金田:ただ副業を許可すればよいということではないですが、個人的には副業を解禁する流れは歓迎です。

昨今の新型コロナウイルスの感染拡大に代表されるように、今の世の中は何があるか分からない時代です。企業が従業員を守るという従来の雇用形態が、維持できなくなってきています。

そうした流れを受けて、自分で何かできる人、例えばクリエイティブな職業の人たちは、企業に守られるだけでなく、自分の足で立つ「独立精神」が求められていくのではないでしょうか。副業というスタイルを解禁しておけば、そうした独立精神を持った人材はより成長することができ、自分自身で道を切り拓いていくことができます。

ー社員という個人だけでなく、企業にとってもメリットがありそうですね

金田:副業を解禁しないということは社員を守り続けなければなりません。繰り返しになりますが、先の読めない時代で多くの従業員の雇用と生活を守ることは、企業にとっても難しいミッションです。ある程度可変性を待たせた中で、企業と従業員の双方にとって利益があるスタイルを選ぶことができれば、大きなメリットを生み出せるのではないでしょうか。

副業が企業の柔軟性を高め、社員の可能性を高めていけば、良い関係性を築くことができます。社員の企業へのロイヤリティを高めることにも繋がりますし、チャレンジを歓迎する会社の方が、求職者にも選ばれるようになっていくのではないでしょうか。

インタビュー最後に金田さんは「現在本業に取り組んでいる方も、実際に副業に取り組んでみては」と話してくださいました。例えば、リバティシップという場所で実際にプロジェクトに参加してみることで、新しい選択肢を模索していくことは、アイデアの1つです。

組織に依存したり・されたりするのではなく、個人が強くなっていかなければならない社会が訪れた今だからこそ、リバティシップのような環境が求められているのかもしれません。

Author. 金田麻琴 /