働き方が急速に変化している時代の中で、フリーランスや副業といった選択肢は当たり前のものになりつつあります。
今回インタビューをお願いした尾崎さんも、新たな働き方の可能性を探るための一歩を踏み出した一人。会社員として働きながら、リバティシップとの業務委託をスタートしたきっかけやビジョンについて伺いました。
10年ほどEコマース事業に携わってきました
ーまずは、これまでの経歴から簡単にお話いただけますか?
尾崎:これまでの経歴は、大きくIT系の会社と、コーヒーストア事業の会社でのキャリアに分けられます。
まずIT系では、GMOインターネットでキャリアをスタートしました。主にドメインやレンタルサーバーに関する業務に携わり、約5年間お世話になりました。その後ブラケット(現hey)で約3年間働きながら、現在も自分がメインで取り組んでいるEコマース事業に携わりました。その後、BtoB向けのスタートアップ企業でのキャリアを挟んで、現職に至ります。
コーヒーストア系では、スターバックスとブルーボトルで働いていました。スターバックスでは3年間働いていて、アシスタントマネージャーとして店舗に立ちながらお店の経営や採用に取り組みました。
リバティシップとは2021年の6月から業務委託契約という形でお仕事をご一緒させていただいています。
ー経歴を伺っていると、Eコマース事業へ長年携わってこられたようですね。
尾崎:そうですね。初めてEコマースに出会ったのがブラケットに在職中のタイミングで、そこから振り返るとトータルで約10年近くEコマース事業に携わってきました。現職でもEC事業部のチームでマネジメントやプロダクト開発を行っています。
ーでは、リバティシップにジョインしたきっかけについてお聞かせください。
尾崎:揚松さんと初めて出会ったのは、ブラケットに在職中のタイミングです。ブラケットはZOZOグループでしたので、当時ブランドECの営業を担当していたタイミングで同じZOZOグループで働く揚松さんに出会いました。
当時からとてもバイタリティのある人という印象が強く、定期的に情報交換やコミュニケーションを取っていました。リバティシップとして独立してPMOや自社プロダクトの販売に取り組むなど、揚松さんらしい企業理念の会社をされているな、というインプットがありました。
一方で私自身も会社員生活を長年続けてきた中で、フリーランスとしての働き方に強い興味を持っていました。同時に、ずっとEC畑で働いてきたキャリアを活かして、何かお仕事ができないだろうかと。
そうしたフェーズで、揚松さんに業務委託や週末副業といった形で、お仕事をお手伝いできませんか?と相談したところ、リバティシップの自社プロダクトに関わるお仕事をいただくことになりました。
ーいまリバティシップでは具体的にどのような業務を担当しているのでしょうか?
尾崎:いま担当している業務は、ONE SANUAのUI/UXの改善やマーケティングです。具体的にお話すると、UI/UX改善では、ONE SAUNAに興味を持ってアクセスいただいた方に、よりプロダクトの魅力が伝わり、欲しい情報が提供され、気軽にお問い合わせいただけるような導線を作る取り組みなどしています。マーケティングでは、顧客情報のリスト管理、アクセス解析、メルマガのコンテンツ制作などを担当しています。
少し補足すると、週末副業という形でのお仕事になるため、まずは社外ではなくリバティシップの自社プロダクトから携わっていこうというお話で、業務を進めています。
仕事を自分事化できる人が求められる
ー副業のメリットやデメリットはどこにあるとお考えですか?
尾崎:大きなメリットは、会社員に軸足を置きつつ、フリーランスとして活躍できるのか試すことができる点ですね。例えば、フリーランスとして働いていく中で、そちらの方が合っていると感じるのであれば、そのウェイトを上げていく、あるいは完全にフリーランスに軸足を移すという選択肢が生まれます。このウェイトを調整できる点はメリットです。
一方でその部分はデメリットに繋がる恐れもあり、仕事量をコントロールできないと業務に忙殺されてしまいます。例えば、週末副業とはいえ、1年中すべての週末を業務に当てられるかといえば、そうではないわけです。そういったスケジュールのマネジメントができないと、会社側にとっても自分にとっても、良い結果は残せない。その部分は、デメリットであり副業の厳しさと言えるかもしれませんね。
仕事を自分事化して、やるべき事、やらない事をきちんと取捨選択できるのかが、カギになってくるのではないでしょうか。
ー今回リバティシップとお仕事をして、印象的な出来事があったそうですね。
尾崎:自分で請求書を作ったことは、とても刺激的な経験でしたね。自分はフリーランスとして仕事をするのは初めてだったので、請求書を作成して送付した経験もありませんでした。
実際に経験すると、自分が取り組んだ仕事の価値を振り返り、フィードバックを得ることができる貴重な機会だなと感じました。「もっとこうした方が良かったのでは」「次回はもっとこの部分を良くしよう」といった振り返りを行うことができましたね。逆に、仕事をご一緒した相手からも、真摯なフィードバックを受けることをしないと、互いにハッピーな関係は築けないということを実感しました。
世の中は、これからもっと自分事化して仕事ができる人が求められる流れが訪れると思っています。テクノロジーが進歩し、価値観が多様化した中でどこからでも人材がアクセスし、繋がることができる時代です。そんな世の中で個人が仕事を掴むためには、自分事化できる働き方は1つの条件になってくる。
今回リバティシップとご一緒することで、早いうちにそうした経験をできたのは、自分にとってとても幸せなことだと感じています。
Eコマースが爆発的に成長した背景には、時間や場所の制約を受けずどこからでもアクセスできる利便性の高さがありました。いま、かつてのEコマースが躍進したように、いつでもどこでも、より良い人材が繋がり、働くことができる時代が訪れています。
インタビュー終盤で尾崎さんが話してくれたように、「自分事化して仕事ができる」能力は、これからの時代を生き抜く重要なスキルと呼べるのかもしれません。